VOL.25 横浜開港150周年&横浜市歌制定100周年記念

2009年6月20日(土)開場16:00 開演16:30
横浜市開港記念会館

今回は、中村裕介ROXVOXのライブと横浜市立立野小学校合唱部の生徒達による横浜市歌の合唱をお楽しみください。また、あらたに横浜市歌ブルースバージョン合唱バージョンをアレンジし、生徒達に合唱していただきます。ご期待ください。

マリア・ルス号事件とは・・・
明治5年(1872)、夏のある夜、横浜沖に停泊していた英国軍艦が、海中に漂う1人の男を救助した。瀕死の男はモクヒンという清国人で、座礁して横浜に錨を下ろしたペルー船、マリア・ルス号からの脱走者だった。この船の底には200人を超す清国人が閉じこめられていた。騙されて奴隷にされ、マカオからペルーへと連れて行かれる途中だったのである。
 彼らを救うべく、裁判が始まった。しかし日本の司法制度はまだ発展途上。しかもペルーは日本と条約を締結していない国。困難な状況の中で、ペルー側はベテランの英国人代弁人(弁護士)をたててきた。対するは、裁判の途中で神奈川県副知事となった大江卓。 彼は弱冠25歳だったが、神戸の外国事務所で海外事情を学んでいた上部落開放にも尽力した人権派だった。あの手この手で攻めてくる相手と、ドラマティックに闘い抜く大江。ついにロシア皇帝まで登場し、日本初の国際裁判となる。大江はこれに見事、勝利し、清国人全員を船から助け出したのである。 横浜の清国人たちはこの裁判に深く感謝し、大江と外務卿の副島種臣に大杯を贈っている。
      (「横浜タイムトリップガイド」より、文:山崎洋子)

横浜市歌・・・
横浜市歌は明治42年(1909)7月1日に行われた「開港五十年記念大祝賀会式典」で初めて披露された。以来100年間歌い継がれている。作詞は文豪・森林太郎(鴎外)、作曲は東京音楽学校(現東京藝術大学)教師・南能衛(よしえ)。日本全国で市歌をもつ市は170少々あるが、横浜市立学校の生徒、卒業生ならいつでも歌えるというのはこの横浜だけであろう。つまり、おじいちゃん、おばあちゃん、から孫まで家族三代で歌える唯一の市歌なのである。

演出:内田充昭  音楽監督:丸尾めぐみ  制作:茨木三恵子
音響:ワンステップワークショップ  照明:キングビスケット
協力:ウォーターカラーエンタープライズ/未来(あす)へつなぐ横浜市歌の会
企画制作:メディアフォルトナボックス